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【出生前診断の種類】NTとは

出生前診断のひとつとして挙げられるNTとは、nucal translucencyの略で、胎児の項部(首の後ろ、うなじのあたり)付近の皮膚が浮き上がってむくみ状に見えるものを指します。NTはすべての胎児にあるものですが、通常よりもそのむくみが厚くなっている場合(3.5mm以上)は染色体異常や心奇形などの可能性があると判断されることがあります。

3.5mm以上の場合は、胎児が染色体異常であるというリスクは上昇しますが、反面、その9割以上は正常であるという報告もあります。

NTの検査内容

NTは、妊婦健診と同じように超音波を使用して調べます。妊娠10~14週の間に超音波で胎児を側面から観察し、項部のむくみの厚さを計測して判断しますが、子宮内の胎児の向きや姿勢によっても計測値が変わるため、この検査だけで健常な胎児ではないと決めつけることはできません。もしむくみの厚さが異常だと指摘されたとしても、それは次なる精密検査への前段階に過ぎないと考えたほうがいいでしょう。定期妊婦健診での超音波検査の延長上のような内容ですが、NTを計測する場合は医師にもよりますが10~20分ほどかかります。超音波の焦点をどこに当てるか、横から見たとき胎児の鼻の骨は確認できるか等、確認すべき事項は多岐にわたるため時間がかかるのです。

その一方で、NTは通常の妊婦健診で偶然発見されることもあります。まったく発見されず指摘をされなかったという方もいるため、産院によってその検査方法や方針が異なるのもNTの特徴と言えるでしょう。

NTの費用

NTは超音波で調べられるため、同じように超音波で調べる妊婦健診の際には個別に費用がかかることはないようです。ただし、胎児の項部のむくみだけを調べに行くという場合は、費用が別途かかります。といっても、1回の診察は一般的に2,000円~10,000円程度なので、それほど高額になることはないでしょう。

地域によっては公費の補助で受けられることもあります。
多くの自治体では、妊婦検診の費用は補助金を受け取ることが可能です。自治体によって助成してくれる額は異なるため、費用負担については自治体のサイトでご確認を。稀ではありますが、一部の自治体ではNT検査の費用も通常の妊婦検診の費用に含まれている場合もあります。

NTとは?

NTの副作用・リスク

妊婦健診と同じく超音波で計測するため、妊婦自身に副作用が出ることはないと言えます。

仮にむくみが計測されて産婦人科医から何らかの指摘があれば、お母さんは心配のあまりストレスを抱えてしまって母体に影響することも。赤ちゃんを授かったという幸福感をしっかり味わいつつ妊婦生活を送るためには、NTについてきちんと理解しておくことが大切です。仮にむくみが計測されても、妊娠中期には消滅することも多いことを忘れずに。

また、NTで何らかの異常がみられたために他の検査に進むときは、その後の妊娠生活に大きく影響します。産院選びの際は、十分な知識と経験がある医師を見極めることも大切なポイントです。

欧米などのエリアでは胎児の異常を確認する手段として、NT検査を積極的に実施しているようです。しかしNTの結果だけで染色体異常の有無を判断することはありません。母体血清マーカー検査など他の検査も行い、発生確率を計算していきます。

NTに関するまとめ

日本において、NTをどう妊婦さんに提供すべきかというのは定められていないため、産院ごとに検査の方針は異なっているのが現状です。しっかり情報提供してくれる医師もいれば、特に指摘をしない医師もいます。

また、NTがあるからと言って染色体異常であると決めつけることもできず、反対にNTがなくても染色体異常が見つかるケースもあります。

この検査は妊娠における初期のハードルとも言えますが、赤ちゃんの病気を考えるためのひとつの手段であり、この結果がすべてではありません。検査結果について詳しく知りたい、もしくは不安だという場合には、担当医にきちんと相談してみることをおすすめします。

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